査定日記|2020年2月14日 monobank 下関店出張買取

査定日記|2020年2月14日 monobank 下関店出張買取

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基本情報

日付:2020年2月14日
店舗:monobank 下関店
天気:晴れ
性別・年代:女性、60代?



来店時の様子

陶器類のコレクターだったお父様がお亡くなりになり、遺品整理の為、出張買取の依頼を頂きました。
依頼者自身は陶器に興味はなく、片づけてもらえたら有り難いという印象でした。



今回のテーマ商品

香炉・香合:井上萬二


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ファーストインプレッション

人間国宝の作品という事もあるので、5~10万円くらいとみる。



値段設計

依頼人自身は陶器類に無関心なので、山の一部として買い取ることも可能。
ただ、それをすると今回の買取は出来るだろうが、次回以降の来店や口コミへの期待値が下がると思いました。
「monobankはちゃんとモノを見てくれる」という印象を与えたり、口コミをしてもらう為には、査定のメリハリが必要と思っています。
また、買取伝票に【陶器類 山 ****円】よりも【香炉・香合 唐津 井上萬二(人間国宝) *****円】と記載してあった方がプロっぽく見えると思います。
良く見ると破損があったので、大きく値が下がるだろうなと予想し、査定額10,000円に下方修正しました。



金額提示時のお客様の様子や会話内容

査定対象がぱっと見で200点ほどある為、すべての商品を1点1点見ていくと時間が掛かるので、全体の中からどの商品を大切にされていたか?を想像し、その商品の査定額のリアクションを見て、その後の査定プランを変えていこうと思いました。
その中で目に付いたのが今回の商材でした。
床の間に飾られており、共箱はない状態でした。
「これは、人間国宝の作品なのでとても良い物です。お父様は良い物をお持ちでしたね。」とお伝えしました。
「何十万もするものを買って、馬鹿みたいと思っていたが、父は良い物を持っていたのですね。」と言われました。
「箱が無いのが残念です。」とお伝えすると、「私が探します!」と作業補佐を買って出てくれました。
共箱が見つかり、栞に書かれた内容と私の説明の整合性が取れたこともあり、お客様との信頼関係が築けたと思います。
残念ながら、一部が破損していましたので10,000円で買取しました。
その後の査定は流して見たり、気になるものはじっくり見たりしていると、「流石、プロはすぐに価値が判るのね。」と感心されていました。
初めての取引の為、私が何者かもしれないお客様にしてみれば、この人は信用できる人なのか?という不安があると思います。
その心理状態のお客様に対して初めから流し見で査定すると、買取が成立しても不安感が残ったままであり、次の買取や口コミには繋がりにくいのかな?とは思います。
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