新型コロナウイルスが金券相場に与えた影響とは?
report:森崎 正也
今回は、新型コロナウイルスが金券相場に与えた影響をまとめました。
大きな影響を受けているのは旅行券。
前回の記事でも触れましたが、2020年1月時点での大手金券買取ショップのJTB・日本旅行券の買取価格は額面92%でしたが、4月6日時点では88%に落ちていました。
さらに5月11日時点では75~80%にまで落ちています。
買取ショップによっては取り扱い自体をしていないケースもあります。
外出や旅行を控えることで、金券ショップとしては金券が売れなくなっているが、ユーザーは不要な金券を処分する。
結果として金券の在庫過多が起こり、買取価格の下落や買取停止が起こっていると考えられます。
コロナショック以前には、大手金券ショップでは額面98%で取引されていた全国百貨店共通券ですが、現在は93%~95%で取引されています。
信販系のJCBギフトカードは、以前は額面97.5%での取引でしたが、現在は94~95.5%での取引です。
お釣りが出ないデメリットを差し引いても、比較的利用店舗が多い信販ギフトカードの方が利便性が良いのかもしれません。
切手は、4月時点で額面88%まで下がっていましたが、5月11日現在では額面90%まで回復しています。
経済活動が弱まるとお金が動かないように、金券も流動性を失い買取価格が下落している状況と思われます。
経済活動が再開する業界の金券も回復すると考えられますので、今後も政府や知事の発表、報道などに注目していく必要がありそうです。
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