緊急事態宣言による長期休校。子供の預け先はどうする?
report:小路 寛子
2020年2月27日。
新型コロナウイルスの感染拡大予防対策として、安倍総理大臣から全国全ての学校を対象に、3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請が出ました。
この要請を受け、山口県内でも小中高、全ての学校で3月2日から臨時休校が決定されました。
さあ大変!そして、はっきり言って長い!
ほとんどのワーキングマザーは、どうしよう!という思いが頭をよぎったのではないかと思います。
3月の時点では保育園は対象に入っていなかったので、子供を保育園に通わせている場合はまだ仕事に行きやすいのですが、小学生、特に低学年の子どものいる家庭は本当に困ります。
でも、高学年の子供にしたって困ります。
お昼ご飯はどうしよう。親のいない家で好き放題ゲームやYouTube漬けになるのが目に見えます。そして、帰宅した私が怒り狂う姿も。。。
そんな中始まった休校初日の3月2日。
弊社の社長、吉田から全スタッフに向けて1本のお知らせが入りました。
『明日からカフェを3月末まで休業し、以下の支援体制を開始します。
①カフェを社員食堂として活用し、健康面でのバックアップを行う(無料)
②カフェにて午前9時から夕方5時まで社員の子供たちの受入を行う(ランチ付き・無料)
③同じようにお母さんの受け入れ(ランチ付き・無料)
子ども&社員食堂を利用し、他部署とのコミュニケーションをとってください。
働くお父さんたちは、奥さんと子供の受け入れもするので、気軽に利用してください。』
そのお知らせを受け、よろずカフェを利用したものばんくの「子ども&社員食堂」がスタートしました。
(※この時よろずカフェは新型コロナウイルス感染拡大予防のため休業中でした。)
朝9時に子ども達はお父さん、お母さんと一緒に出社し、午前中はカフェで宿題に取り組みます。
子ども食堂を利用する子ども達の年齢は様々で、未就園児から大学生まで、幅広いです。
小さい子の宿題をお姉ちゃんたちが教えてあげたり、大きい子は個室で課題に取り組んだりと、カフェのスペースをフル活用しました。また、同じ空間でスタッフも業務を行いました。
お昼ごはんはスタッフ、子どもたちと順番でいただきます。
特に独身スタッフは子ども達に人気のようで、食事の時間はコミュニケーションをとる良い機会となりました。
子ども達は開始初日から年齢性別関係なく友達になり、子ども食堂へ行くことを毎日楽しみにしていたようです。
私自身感じたことですが、色んな性格の子ども達と接する事は、子供自身のコミュニケーションの勉強になると同時に、子どもと接することでスタッフにとっても人との関わり方の意識を考える機会にもなったように思います。
また、仕事を終えた男性スタッフの奥様も、子どものお迎えの際、一緒にご飯を食べて帰ります。奥様ご自身もワーキングマザーでいらっしゃるので、少しでも心の負担が減れば嬉しいです。
育児はどちらの担当と決めずに、その家庭に最適な環境で、協力して子育てができると良いですよね。
それが出来るのが「ものばんく」だと思っています。
ものばんくでは、お父さんたちも積極的に子育てに関わっています!
下関市では、5月14日から市内の小中学校が再開しました。
最初の臨時休校から期間は延長続きとなりましたが、今回の子ども食堂を通じて子供たちやスタッフはとてもよい経験と出会いを得たのではないかと思います。
学校は再開し、子ども食堂は終了しましたが、社員食堂は今も続いています。
カフェスタッフは毎日の献立を決めるのに苦戦しているようですが、スタッフは毎日楽しみにしているようです。
スタッフが毎日元気に仕事をするには、まず健康でいてもらいたい!
出勤してきた時に顔色が悪い一人暮らしの若手独身スタッフの顔を見ると、特に健康が心配になります。不健康だと集中力もなくなり、効率や生産性が下がってしまうこともあります。毎日手作りの栄養のある食事を一食でもとることでスタッフの健康を維持でき、もしかすると生産性も上がるかもしれません。
そして社員食堂はスタッフのコミュニケーションの場でもあります。食事をしている時間はみんなリラックスしているので、仕事をしている時よりコミュニケーションがとりやすく、全部署のスタッフが利用するため普段関わりのないスタッフとも繋がりが生まれます。
新型コロナウイルスがきっかけで始まった子ども食堂と社員食堂でしたが、たくさんの気付きと変化を感じる事ができました。
※子ども食堂、社員食堂を運営するにあたり、毎日の検温や消毒、換気は徹底して行っています。
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