オークション事件簿 |FILE #001 イエローダイヤ「石の下はK18ゴールド」
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Report:田仲 宏歴
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*本件は出品者の許可を得て作成しております。
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2020年6月のmonobank worldwide auction出品商品でイエローダイヤの指輪が落札されました。しかし、買手側の連絡で発覚した驚愕の事実が。
枠はK18WGですが、石が鎮座する部分のみK18ゴールドに。下地を金色にすることによってイエローダイヤの黄色さを強調する仕掛けとなっています。金色の部分は完全にイエローダイヤで塞ぎ込まれ、一見して見えない状況。
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買取の時の対処方法
①?立て爪は金色であることは写真でもかろうじて判別可能。(結果を知った上で見ている点も考慮)立て爪が金色であることはよくあるがまさか裏側全面にまでとは・・・。という場合があることを想像する。
②石の裏側や石の光を通す穴からも、やや金色がにじみ出てはいる。(これはアプリ写真掲載なし)ここの構造も裏側を見にくくする構造であることに悪質さを感じる。
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カラー比較
下図は簡易にリセットしているので石の縁から金色が見えるのはご了承いただきたいのですが、全体的に石本来の色とは異なり、中央に濃い黄色部分が見られます。
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見解
リアルの競りでは下見時に気づかれたバイヤー様からの申告があったりと、下見中、競り中、競り直後のどこかしらでコミュニケーションが生まれ、水際で食い止める事ができていました。しかし現在のコロナ禍によるネットオークションでは中々難しい状況です。
とは言え、コロナ云々よりもこれからの未来に向けて二次流通業界がオンライン化しなければならないことはmonobankオークションの方針であり、こういった商品は買取時に防ぐもの、正しい商品情報を介して売買することとして発信していこうと思っております。
「プロなら見抜けたはず」「こういった商品に手を出すのが悪い」という考え方は既に古く、業界の為にはならないと考えております。
価格や商品知識など調べればすぐにわかる時代。創意工夫や多様性で勝負しなければならない時代にアナログなこと(見たらわかるなど)をやっていれば生き残ることはできないでしょう。プロならプロらしく買取査定時に見抜き、その情報を正しく伝え、情報を元に買ってもらい、その先で工夫をするのがオンラインオークションの在り方だと思っています。
そのためにも情報を共有してみんなで生き残っていきましょう。
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