時計バイヤーが語る、2019年の振り返りと2020年の展望とは

時計バイヤーが語る、2019年の振り返りと2020年の展望とは

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2019年の振り返り

下記の表が為替ドル円データとロレックスの人気主要モデルの2019年の相場データになります。
2019年1月~5月頃までは相場が上がっていましたが、円高の気配になる5月以降には相場も下がり、9月~10月には今年一番相場を落としました。
11月で盛り返し、為替の円安気配と共に相場も上がってきてはいます。

2020年の相場展望予測

テクノロジー全盛の時代ですが、世界的にはアナログである高級機械式時計は売れているようです。
2020年も高級時計は引き続き売れていくのかが気になる所ですが、特にロレックスの動向が重要となります。

2019年11月より、ロレックスは一部人気モデルに購入制限を設けました。
今年10月の消費増税に伴い国内定価を上げた事は記憶に新しいですが、2020年1月に定価がまた上がるようです。

そして世界的にみられる正規店での品薄状態。

ロレックスの戦略なのか分かりませんが、世界的に需要が供給を遥かに上回っているのは事実です。

ロレックスの戦略として世界三大時計のパテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲぐらいのポジションを狙っているのでしょう。

そのポジション狙いとして徐々に定価を上げていく事が考えられます。

それに伴い来年以降、相場が上がる事はあっても相場の下落は考えにくいと感じています。
他のブランドでも人気モデルの相場下落は考えにくいと思いますが、人気があるモノ、人気が無いモノ。売れるモノと売れないモノの線引きがさらに顕著に出ると思います。




古物市場に参加している中で、人気薄モデルや人気薄ブランドに関しては買い手様の「買い気」がほとんど感じられません。 声がほとんど出ていない状況です。安いと感じても売れないモノを在庫にする事は控えているのだと思います。

現在は社会の流れがすごく早いです。相場の突然の急騰や急落の可能性もあるかと思います。

大切なことは毎日の為替のチェック、市場落札の確認、必要な情報だけを自ら収集する事だと思います。

こんな時代だからこそ、しっかりと普通の事を欠かさずに行う事が重要だと感じております。

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弊社の時計バイヤーが、2019年の振り返りと2020年の展望を予測します。
ロレックスの人気10モデルの相場変動の比較や、2020年の相場予想をお伝えします。

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